PayPayカードローンは、多くの人々にとって便利な借り入れ方法の一つです。
しかし、利用する前にそのメリットとデメリットを理解しておくことは重要です。本記事では、PayPayカードローンのメリットとデメリットについて解説していきます。
PayPayでの借り入れ
PayPay(ペイペイ)の借り入れ機能を利用するには、まずPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の審査を受ける必要があります。PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、PayPayのサービスを通じて借り入れを行う際の実際の貸し付け先です。
両者は同じZホールディングスの傘下企業で、2021年4月5日にジャパンネット銀行からPayPay銀行に名称変更が行われ、PayPayブランドの融資部門を担当しています。したがって、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)を通じて借り入れを行うことができます。
私たちは、日本初のインターネット銀行として誕生し、これまでの20年間、銀行の当たり前を変える挑戦を続けてまいりました。本日から気持ちをあらたに、PayPayおよびZホールディングスグループとの連携を深め、これまでの強みをPayPay銀行として進化させていきます。
https://www.paypay-bank.co.jp/namechange/index.html
借入の条件と最大融資額
PayPayの借り入れを検討する際は、以下の条件を全て満たしている必要があります。
・お申込時の年齢が20歳以上70歳未満の方(注1)
・お仕事をされていて、安定した収入のある方(注2)
・当社に普通預金口座をお持ちの個人の方(注3)
・一定の審査基準を満たし、当社の指定する保証会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方(注4)
(注1)お借り入れは満73歳となる誕生月の月末までとなります。以降、新たなお借り入れはできません。
(注2)配偶者に安定した収入があればお申し込みいただけます。年金による一定の収入がある方も同様です。
(注3)お持ちでない方は同時にお申し込みいただけます。法人・個人事業主口座ではカードローンをご利用いただけません。
(注4)お客さまで担保・保証人をご用意いただく必要はございません。
https://www.paypay-bank.co.jp/cardloan/detail.html
また、PayPayで借りられる金額の上限は1,000万円であり、使用用途に制限はありません。1,000万円までの借り入れが可能なカードローンは珍しいため、数少ない選択肢の1つとなるでしょう。
ただし、初回から1,000万円を借りることはできず、融資枠は借り入れと返済の繰り返しによって徐々に増額されていきますので注意が必要です。
PayPayのカードローンは総量規制が適用されない
総量規制とは、多重債務者を増やさないために、年収の一定割合以上の貸付を制限する法律です。
具体的には、個人の年収の3分の1以上を超える貸付を禁止しています。例えば、年収が300万円の場合、総量規制の適用範囲では年収の1/3である100万円を上回る借り入れは制限されます。これは、借り入れによる返済負担が過大になり、個人や家計の財政状態が悪化する可能性を抑制するための規制です。
ただし、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は銀行法に基づいて運営されており、貸金業法の総量規制の対象外です。したがって、PayPayを通じてお金を借りる際には、総量規制の制限を超える融資を受けることが可能です。ただし、借り入れに関しては返済能力や金利などの条件をよく考慮し、責任を持って利用することが重要です。
70歳以上でも借り入れが可能
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の貸付対象年齢は、満73歳になる誕生月の翌月1日までとなっています。申し込みは70歳まで受け付けていますが、審査に通過すれば契約は3年間有効です。他の銀行では一般的に62歳や66歳などが貸付の制限年齢とされていますが、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は高齢者でも非常に借り入れしやすくなっていることがわかります。
ただし、高齢者であっても安定した収入が必要な借り入れの条件です。年金収入のみの場合、融資を受けることはできませんので、注意が必要です。
信用情報に傷がある場合は注意
審査が通りやすい場合でも、信用情報に傷がある場合は審査に通らない可能性がありますので注意ください。「信用情報に傷がついている」という表現は、融資を受ける際に個人や企業の信用力に問題があることを指します。融資機関は貸し手のリスクを最小限に抑えるため、信用情報を基に融資判断を行います。信用情報に傷がついている場合、貸し手は返済能力や信頼性に疑問を抱く可能性が高くなり、融資を断られることがあります。
以下のような状態が自身に起こっていないか、今一度確認しましょう。
・過去2年以内に滞納をしていたことがある
・クレジットカードローン残高がある
・債務整理をしたことがある
・クレジットカードの強制解約があった
ただし、これらの情報は永久的に残るわけではありません。通常、約5年から10年ほど経過すれば、信用情報から傷がついていない状態になると言われています。したがって、信用情報から名前が消されるまでの間、滞納などを繰り返さないように注意しながら待ちましょう。
金利が高いデメリットも
PayPayの特徴として、審査が比較的容易である一方、利息の負担が大きいという点に留意する必要があります。PayPayを初めて利用してお金を借りる場合、ほとんどの場合において最高金利である18.0%が適用されます。
これは、銀行カードローンの最高金利の平均である14.5%と比較すると、著しく高いことがわかります。たとえ長期借り入れによって利用限度額が増え、適用利率が低下しても、他のカードローンと比較すると高金利です。したがって、高金利に注意しながら利用目的や返済計画を慎重に考慮することが重要です。
さいごに
PayPay銀行は総量規制の対象外であり、高齢者にも対応している点など、様々なメリットがありますが、ただし、高金利による利息の負担には注意が必要です。借りられる金額の上限は1,000万円であり、使用用途に制限はありません。これは大きな融資を必要とする方にとって魅力的な点ですが、初回から1,000万円を借りることはできず、融資枠は借り入れと返済の繰り返しによって増額されていきます。PayPayの便利なサービスを上手に活用しながら、借り入れに関する適切な判断を行いましょう。
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